1984年 アメリカ
監督 スティーブン・スピルバーグ
出演 ハリソン・フォード、ケイト・キャプショー
キー・ホイ・クワン(現ジョナサン・キー)
私の中では、この映画は、スピルバーグ作品の最高傑作、とも言える作品です。
勿論、スピルバーグ作品には他にもたくさんたくん、傑作と言われる作品がある
のですが、私にとってこの作品は、私を映画好きにさせた作品なので、それ
くらい思い出深いんですよね。
この映画を見た当時、私は小学生の高学年になっていました。
ハリソン・フォードもスピルバーグも知らなかったのですが、この映画の
しょっぱなから息つく間もない展開に、他の観客と同様、小学生の私は
引き込まれていきます。
高級中華料理店にいた主人公たちは、気づけばもう操縦士のいない小型飛行機
の中で、慌てふためき、岩山に衝突して大破するか、パラシュートも何もない
機内から、はるか下へ飛び降りるかの選択を迫られて騒いでいます。
今でこそ、余分な、出演者たちの会話や状況説明は極力省かれて、展開が
早く進んでいくことで観客の心を掴もうとする映画が多くあるんですが、
当時では、上映されていた数々の映画の中で、この映画ほどテンポ良く展開
していた作品は、まだ少ないような時代でした。
なので、信用は出来ないけど頼れる考古学者を演じるハリソン・フォードは、
当時、あっという間に映画ファンの人気において、不動の地位を獲得ししま
した。
のちに、実生活では、この映画の監督の婦人となった(後に離婚)ケイト・キャ
プショーも、元は高校の教師だったとは思えないほどのテンポ良い演技で、
共演者のハリソン・フォードと息のあったコンビとして、しばらくは観客の
心に残っていました。彼女には、後々良い作品がなかったので残念です。
ハリソン扮するジョーンズ博士たち一行は、魔宮に招待され、そこで見ては
いけない儀式に遭遇してしまいますが、そこでの食事のシーンや秘密の通路
のシーン、また洪水に追いかけられトロッコで逃げるシーンは、今でも思い
出すとワクワクします。
シリーズもパート2になればコケる映画が多い中で、パート1以上の面白さ
と興行収入を得たインディジョーンズ魔宮の伝説。
今のようなCGも使わずに、ここまでのエンターテイメントを見せることが
出来る映画とあって、今でも私の大好きな映画の一つです。