|
評価:
¥ 3,915
(2008-09-05)
|
駄作製作機:森田芳光監督の「黒い家」(1999年)のリメイク
で韓国版なんですが、なんせ「森田」じゃなければ楽しめるので
はないかと思って見た作品です。
種明かしは、1時間くらい経った頃にあって、え?それじゃあもう
これで終わり?と思っていたらまだ続いていて、そこからがまた
違う怖さがあってよかったです。
結末は、ごくありふれた形なので、大どんでん返しがあるわけでも
ないのですが、犯人の執拗な、しかも心の無い怖さ(劇中では
刑事が犯人を「怪物だ」と称する場面がありますが、私は「怪物
ではなく悪魔だ」と思いましたね)が身震いさせてくれました。
ジュノという保険調査員が、ある家に呼ばれて行ったら、そこで
その家の子供が自殺しているのを目撃してしまうのです。
幼少の頃、弟を自殺で亡くしたジュノには衝撃的な出来事となる
わけですが、その自殺は怪しいところが多く、ジュノはその顧客
が保険金欲しさに実の子供を殺したのではないかと疑い始めるん
ですね。
そこから、ジュノは怖い目に遭い始めるんですけど、これはホラー
映画の幽霊物かなと思っていたら、サスペンススリラーであって
幽霊物ではありませんでした。
韓国映画って結構残忍なシーンとかあるのですが、これもグロかった
です(>_<)
それと、犯人は「反社会性人格障害」っていうことでしたけど、
いくらなんでもここまでじゃないよって感じですね。
ただ、まだまだ記憶に残る事件”池田小学校”での宅間容疑者は
この反社会性人格障害だったので、映画だけの出来事さ〜と知らぬ
振りもできない作品となりました。
精神障害者の起こす事件・・・その人は、結末がどうなるかを理解
出来ずに衝動的に殺す
反社会性人格障害者の起こす事件・・・その人は結末がどうなるか
を理解した上で容赦なく殺す
という台詞が出てきましたけど、結論が見えていながら殺す事自己
中心的なこの反社会性人格障害者の起こす殺人は、情状酌量の
余地もないかもしれません。
この作品を見ながら、なんとなくそんなことを思ったりしました。
演出も良かったし、不要なシーンなく出来上がっていて、また
俳優人の熱演も見ものでした。
しかし、韓国映画に登場する警察っていうのは、どうしようもない
危機管理力のない刑事が多いですね(汗)
これ、怖がりではない人ならばDVDを買うのもOKではない
でしょうか。また見るのもよしですね。
もちろん、一度借りてみるのもOKな映画でした。
P.S.日本版は、俳優に西村雅彦が登場しているので、余計に
見たくなくなりました(汗)アノ人、大根役者でしょ(汗)