「死霊のはらわた」「スペル」のサム・ライミ監督作品だと思って、レンタル
開始を首を長くして待っていたので、GETしたときはワクワク!
でも蓋を開けてみれば、ライミ監督はプロデュースなんですね。なんか
映画が始まってみて、
「なあんか、いつものライミタッチじゃないよなあ・・・」と思ってたら、監督
ではないことを知って、そこからテンションダウンしちゃいました。
その期待感+日本でのレンタル化にも時間がかかったので、よけいに
期待してたせいか、鑑賞中はちょっとイライラ。ホラー映画としては別に
悪くないんですが、これくらいなら最近では吐いて捨てるほどあるわ〜
みたいな。悪くはないんですけどね。どうもライミ風味を期待したので、
そこにはなかったです。
*ライミタッチというのは、テンポが速くおどろおどろしく、でもどこか笑え
るエンターテイメント性。この作品は、ヴァンパイヤの動きというテンポ
は早かったけど、ストーリー自体は結構ゆっくりしてます。無理に30日
間のヴァンパイヤとの戦いを描くために引っ張っている感がぬぐえませ
んでした。しかも、ずっとシリアスで「どこか笑える」ところは全くないです
ね。真剣勝負のヴァンパイヤ映画です。
・・・と、ここまで書いて、あらすじがちょっと見えたと思うんですが、
30日間太陽が昇らないアラスカ最北の町の冬に、ヴァンパイヤ軍団が
人間狩りにやってくる話です。町の保安官エバン(ジョシュ・ハートネット)
たちが30日目の太陽が昇る日まで戦い生き抜こうとする話です。
ヴァンパイヤ映画、好きな方なんですけどね。近年描かれるヴァンパイ
ヤは残虐すぎるでしょう。
古典的な
1.聖水が駄目
2.にんいくが駄目
3.十字架が駄目
ではウケないのかなあ、映画としてはもう。
光に弱い設定は一緒ですけどね。噛まれたら自分もヴァンパイヤにな
るというところとか。
あ、昔知人に「ヴァンパイヤとドラキュラはどう違うの」と聞かれたこと
がありますが、ドラキュラというのはある伯爵の名前で、残虐に敵の
兵士を串刺しにしたり、その血を飲んだりしたことから”吸血鬼”という
話が作られたようです。ヴァンパイヤは個人名ではないですのでね。
まあとにかく。
結構エグいシーン満載でしたので、エグいのが駄目な人は遠慮した
方がよさそうです。このエグさのせいで、日本での鑑賞に”待った”が
かかってレンタル化に数年の時間がかかったのですから。
ホラー映画としては、星3つというとことで、可もなく不可もなく。まあ、
レンタルしてみるのは有りだと思いますよ。