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Music is My Life
Music is My Life (JUGEMレビュー »)
福原美穂,sleepy.ab,ローラ・イジボア
外国の声量のある歌手と間違えるほどめちゃくちゃ歌がうまい!ノレる曲ありゃ切なくさせる曲ありで充実した1枚です。自分で曲を書いてるみたいですが、邦楽ならではのダサいテンポではなく、R&Bっぽい感じ。
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愛を乞うひと
出演   原田美枝子 中井貴一 熊谷真実 野波麻帆



私はあまり邦画は見ません。内輪受けのような話の作品が多い
のと、台詞が非常に聞きづらいこと、またダラダラと意味もなく
進む作品が多いからです。また「ところでテーマは何?」と言いたく
なるものも多いです。

でも、この「愛を乞うひと」は別でした。
この作品は、日本アカデミー賞を総なめし、私の好きな女優の
原田美枝子が、当時久しぶりに映画復帰するということで、
大変楽しみでした。

原田美枝子の演技は、迫力がありました。その迫力のせいで、原田
の子供を演じた野波麻帆は、その迫力に圧倒されたと後のインタビューで
話していました。実際、原田美枝子扮する豊子の虐待シーンには
息を呑んでしまいます。


これは、下田治美の原作を映画化した作品ですが、ラストは本と映画
では若干違って来ます。私個人としては、映画版のラストの方が心に残り
ました。

 原田美枝子は、この映画では主人公の照恵、そして照恵の母である
豊子の二役を演じます。夫から三歩下がって・・・というような、
大人しく控えめな照恵とは違い、母の豊子は奔放で気性が荒く、男を
次々と変える母親。この二人を演じ分けます。

 照恵は、義父の死をきっかけに、幼い頃に死に別れた父のことに思いを
馳せます。自分に虐待を加え続けた母とは違って、自分を大切にして
くれた父の遺骨が手元にない為、照恵は父の遺骨探しに出ることにします。
知らなかった父の経緯を知っていく中で、虐待してきた、今は生き別れた
母との記憶も鮮明になってきます。
「何故、母・豊子は弟(父親が違う)に虐待は加えなかったのに、
自分には死ぬほどの虐待を繰り返したのだろうか。」
「自分は娘が産まれて、こんなにも愛しいのに、
母は私の事が愛しくなかったのだろうか」。
 照恵は、遺骨探しをするうちに、次第に母の虐待の理由を見つけていくのです。

 照恵と娘のこと、また母と父の関係、母と自分の関係が次第に明らかに
なっていくのですが、私はラストの照恵の言葉に、ボロボロと泣いてしまい
ました。自分と何か、重なる事があったからなのかもしれません。

 この映画のポイントの一つに、「何故豊子は、照恵にだけ虐待をしたのか」
ということがあると思います。
 照恵が幼少の頃、父親は、娘を虐待する妻から守ろうと、照恵を連れて家を
出て行ってしまいます。しかし、照恵は父と死に分かれ、児童養護施設に入れ
られるのですが、なんと豊子が引き取りに来るんですね。
 豊子は、父親が違う弟には虐待を加えないのですが、照恵にだけは異常な
ほどの虐待を加えます。
 そこで視聴者には、一つの疑問が起こるはずです。
「何故?」
「虐待するくせに、どうして引き取るのか」。

 虐待とは、憎しみだけがもたらす行為である、というイメージがあります。
 愛していれば、相手を傷つけることなど有りえないと。
 でも、この映画を見て、虐待の深層に、「愛しているからこそ起こる」と
いうことを見たような気がします。
 実際の生活の中でも見受けられますよね。
 「恋人を異常なほど束縛する」
 「ストーカーする」
 「疑心で恋人を殴り、殴った後に後悔したり優しい話し方になったりする」
そして、束縛する人や恋人を殴る人はいうのです。
「愛しているからだ」と。
・・・こういう事は、もしかしたら似たような気持ちなのかも知れません。

 映画の中盤で、豊子と父親の出会いのいきさつを描く場面が出てきます。
 豊子は、育ちも悪く(多分、自分自身が親に愛されなかった)、口も悪い。
また、派手で生意気で男好きで奔放な、当時では浮いた存在です。自分に
よってくる男は、ダメ男か身体目当て、と、豊子には思っていた節がある
ようです。
まあ、類は友を呼ぶ、ですから、仕方がないことなのかもしれません。
ところが、ある日、自分の身体目当てでもなく、誠実で勤勉で真面目な
」好青年である在日中国人の中井貴一扮する青年と逢い、彼女は「本当の
愛とは何か」を初めて感じるのでしょう。彼女は、彼無しでは生きて
いけないほど、彼を愛します。
しかし、愛された事がないであろう彼女は、愛し方も知りませんでした。
子供を妊娠したとき、彼女が最初に思った事は「嫌われる!」でした。
だから子供をおろす、と。また、次に思っていた事は「子供に彼を取られる」
ということでした。勿論、彼はそんな人ではありません。誠実さに変わりは
なかったようです。

「自分の愛する男を、この子供のせいで失うかもしれない」「夫を盗られる」
「妊娠した自分を嫌うかも知れない」
「夫の愛を失うかもしれない」「だから、この子が憎い」
「照恵という子供を愛するときに、夫を愛せなくなるかもしれない怖さ」
「愛する男との間の子だからこそ、大事な存在」「だからこそ憎い」
そういう様々で複雑な意識が豊子にはあったのかもしれません。
また、父親違いの息子(照恵にとっては弟)のことは、豊子は
一切虐待しません。それは、中井貴一ほど愛した男、との間の
子供ではないので、彼を盗られるとかそういう憎さはないのでしょう。
豊子がそんなに憎い照恵を引き取ったのも、今度は「愛する
男を奪った存在」として憎かったのでしょうか。
それとも「唯一愛した人との形見である娘」を、手元に置いて
おきたかったのかもしれません。
しかし、本当のところは私には分かりません。

今の医学で言えば、豊子はなんらかの人格障害を持っていると
思われます。反社会性、境界例、など・・・。
それらの障害の要因の一つとして、生い立ちにあるといわれて
います。母親から自分の都合で「愛されたり」「突き放されたり」
した子供、または幼少期にストレスになるような虐待や出来事が
あったときに、そうなると言われていますが、豊子自身が両親に
愛されなかったのかも知れません。だから、愛し方も分からずに、
虐待したと言うことも考えられます。

 豊子が照恵を思いっきり殴っていたかと思えば、
「お前は髪をとくのが上手だねえ」と褒めるシーンがありました。
これが、ラストのシーンで照恵がいう台詞に大きな意味を持たせます。
 泣けましたね、この映画。泣けました。
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