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評価:
ウィリアム・ヒョーツバーグ
¥ 2,791
(2003-02-21)
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子供の頃に見た映画で、ストーリーはほとんど覚えてないし、
場面(映像)も全然覚えてなかったのですが、とにかく「後に
なって怖さの余韻が残る映画」という印象だけはあって。
それを最近、見直してみたくなり再び鑑賞してみました。
この映画が公開されたとき、ミッキー・ロークは人気上昇中で
彼のセクシーさに多くの女性が魅了されたとのことでしたが、
当時子供の私にはそれが分かりませんでした。
でも今になってこの映画をみたとき、彼が女性に人気だった
理由も分かりました。今のゴツイ感じとは全く違って、柔らか
そうな白い肌で、母性本能をくすぐるような少年のような可愛さ
を持ち合わせていて、それでいてセクシー、みたいな。
まあ、それがある意味、彼の売りのようでもあったのですが、
実はセクシーさを売りにしたような映画に出演したのは、
数ある映画出演の中で2、3本だけだったんですけどね。
この「エンゼル・ハート」では、しがない私立探偵ハリー・
エンゼルという役どころ。
デ・ニーロ扮するルイス・サイファーというクライアントに、
「ジョニーという昔の人気歌手を探して欲しい」と依頼され
るところから物語は始まります。
ジョニー探しを始めるハリーですが、ジョニーに関係する
人間を探り当て訪ねたら、その度にその関係者が殺されて
いきます。とんでもない捜査に関わっていることを感じ始め
たハリー。
一度は捜査から下りようとしたハリーですが、大金を提示
され、また引くに引けない感じのところまで関わってきた
ため捜査を続けていくうちに、ジョニーの全てが分かって
いく方向へ・・・。
最初は不可解な出来事ばかり登場し、観る者にとっては
まだ点と点が結ばれていない形で後半へ突入するのです
が、真相が分かるシーンでは今見ても結構ショッキングです。
ジョニーが何故姿をくらましたのかの真相や、クライアント
が何故大金をはたいてまでジョニーを探したのかの結末
のアイデアは、なかなか斬新です。
そしてミッキー・ロークも「やっぱりこの人、ハリウッドで活
躍するだけのことはある俳優なんだな」って思わせる演技。
なかなか良く出来た映画だ、と今見ても思います!
今時の映画みたいにCGとか使うわけでもなし、独創性の
あるうまい仕上がりになっているサスペンスでありオカルト
ホラーな映画。
是非DVDをレンタルしてご覧になってみては如何でしょうか。