|
評価:
チョン・ジヒョン,イ・スヨン,パク・シニャン,キム・ヨジン
¥ 2,880
|
ホラーにも色々あると思います。
スプラッターといって、血みどろのホラー映画もあれば、
ゴシックホラーというジャンルの映画もあり、
心理的ホラーというのもあるそうですが、この「4人の食卓」は
その「心理的ホラー」に当てはまるのではないでしょうか。
主演のチョン・ジヒョンのことは「猟奇的な彼女」というラブ
コメディの映画で観たことはありましたが、何も惹かれません
でした。
我がままで暴力的な彼女を、おかしく演じているだけという感じ
で、世間が言うほどの評価を彼女に感じなかったんです。
ところが、この映画の彼女は全くの別人を演じきりました。
普通の人々には見えないものが見えたりし、死の世界と直接
つながっている、心を閉ざした人妻を閉鎖的に演じています。
主人公のパクシニャン演じる男がある日、電車の中で、死んだ
少女たちが見えてしまうところから物語が始まります。
そして、チョン・ジヒョン演じる人妻が、自分と同じ能力を
持つと知って、彼女に助けを求めるのですが、その中で彼の
色んな封印されていた事実が明らかになっていくのです。
封印された過去の記憶が明らかになっていくのが、背筋がゾクっと
しました。そして、ジヒョンの悲しい宿命・・・。
二人の妙なつながりを考えると、一種のラブストーリーっぽいの
ですが、そこでラブストーリーにしちゃわなかったのが良かった
ですね。「する必要が無い」と思います。
DVDの特典映像で、ジヒョンのインタビューや撮影記録などが
公開されていますが、女優チョン・ジヒョンの偉大さを感じることが
できるので、是非一度観てください。
この作品の彼女の演技力を思うと、彼女が出演した「デイジー」
や「猟奇的な彼女」は、彼女には役不足すぎたかもしれません。
(彼女には、もっとすごい演技ができるってこと)
DVDを購入してもいいなって思うけど、観た後でゾクゾク感が
残るので、怖くて買ってません(笑)