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Music is My Life
Music is My Life (JUGEMレビュー »)
福原美穂,sleepy.ab,ローラ・イジボア
外国の声量のある歌手と間違えるほどめちゃくちゃ歌がうまい!ノレる曲ありゃ切なくさせる曲ありで充実した1枚です。自分で曲を書いてるみたいですが、邦楽ならではのダサいテンポではなく、R&Bっぽい感じ。
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ライフ・オブ・デビットゲイル
出演  ケビン・スペイシー、ローラ・リニー、
ケイト・ウィンスレット


 ケイト・ウィンスレットが、映画「タイタニック」にヒロイン
として出演したとき、どうもミス・キャストな気がしてなりませ
んでした。タイタニックのローズ役は、もっとか弱そうな華奢な人
が合う、そんな気がしていたんです。それくらい、ケイトは、元気
な(体格もがっちり気味)気の強い感じに見えました。

 今回、そんな彼女は正義感の強いジャーナリスト役を演じています。
 ある日、彼女は「デビッド・ゲイル」という死刑囚にインタビュー
を依頼されます。自分が死刑になる前に、自分が起こした事件の真相
を話そう・・・。それが彼の願いでした。

 ケイトは、ケビン・スペイシー演ずるデビッド・ゲイルについて
調べてみますが、彼は「死刑執行反対」の団体にいて、熱心に
その活動を繰り返していたことが分かります。「誤認逮捕」や
「無罪」の人を死刑にしてしまう可能性のある死刑制度に、ローラ・
リニー扮する恋人と反対運動を起こしていたのでした。
 そんな彼が次々と事件を起こし始め、それらは、殺人をする
ほどの事件ではありませんでした、ついに恋人のローラを殺した
容疑で逮捕されてしまうのです。彼は無実を訴えますが、皮肉にも
死刑が確定してしまいます。
 そんな彼が、ケイトに真相を話し始めたのです。
 その真相とは・・・?

 これは、社会派ドラマですが、最初はテーマがテーマだけに
ちょっと堅苦しい感じで進んでいきます。ところが、これもまた
ラストで衝撃を受けてしまいました。
 「えーーーー!!」みたいな。
 これが、もし実話だったら、大変恐ろしい話です・・・・。
 この映画で、ケビン・スペイシーもさることながら、助演の
ローラ・リニーの演技には脱毛・・じゃなくて脱帽です。
 彼女の「反対運動」がエスカレートしていく様子と、また最後の
演技が熱演です。ローラ・リニーの顔は何か軽薄そうなので好きじゃ
ないのですが、最新作の「エミリー・ローズ」といい、演技派である
ことは間違いなく、私の好きな女優の一人になりました。
社会派ドラマ20:40comments(0)trackbacks(0)
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ユージュアルサスペクツ
出演  ガブリエル・バーン、ケビン・スペイシー
    スティーブン・ボールドウィン

 最後のどんでん返し!のプロ、といえば、小説の世界では
ジェフリー・ディーヴァーの作品が1番の浮かぶのですが、
映画の中では、結末にこれほど驚いた映画は、この「ユージュアル・
サスペクツ」がすぐに浮かびました。それほど、思いもよらない
ラストだったんです。

 「ユージュアル・サスペクツ」というのは、常習の容疑者
みたいな意味で、犯罪の常連者なのですが、5人の常習犯が集
められます。何故、集められたか最初は分からないのですが、
依頼主がいて、その人の言うとおりに犯罪を進めていくうちに、
「カイザー・ソゼ」という謎の男の存在が明らかになっていき
ます。
 カイザー・ソゼの伝説に翻弄される5人の犯罪者たち。
 彼らの結末と、この映画の結末は・・・。

 私はラストシーンを見たとき、思わず「えーーー!」と声に
出してしまいました。やられた・・・。
 この映画で初めて「ケビン・スペイシー」という役者を
知りました。彼の、弱弱しい演技が最高ですね。


犯人が知りたい方へ、今から明かすので、知りたくない方は
ここで終わってね。


















結局、ビクビクおどおどしていたケビン・スペイシーが犯人でした!!
驚きでしょ!
カイザー・ソゼの話をでっち上げて、刑事の頭の中をそっちにやって。
でも、ケビンがそのカイザー・ソゼなのか何か分からないですが、
ケビンが他の仲間を殺したのは確かですね。


また見たくなってきた・・・
サスペンス21:46comments(0)trackbacks(0)
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フライトナイト
出演  クリス・ザランドン、ロディ・マクドウォール

 この映画は、いわゆる“ヴァンパイア”映画ですが、少し笑える
コメディタッチの映画です。
ところで、ヴァンパイアというのは吸血鬼のことで、ドラキュラと
いうのとはまた少し違います。ドラキュラというのは、ある吸血鬼を
描いた小説の主人公の名前で、実在したドラキュラ伯爵のことです。

ヴァンパイア映画というと、主人公がヴァンパイアの住む古城に
朝から出かけて、到着が夕方になってしまったばかりに、夜になって
起きたヴァンパイアと対決しなければいけないパターンが昔の
ヴァンパイア映画でしたが、この映画は「ごく身近にヴァンパイアが
引っ越してきたら?」という題材で、観客をドキドキさせます。

 あなたの隣にヴァンパイアが引っ越してきたら、どうですか?
 そして、その人物が、自分がヴァンパイアであることがバレた
と思って、あなたに狙いを定めたら?

 この映画の主人公の高校生は、ヴァンパイア映画のファンでした。
 そんな彼が、隣に引っ越してきた男の吸血行為を目撃してしまい、
その男から狙われるようになります。
 ヴァンパイア映画で、ある程度ヴァンパイアの知識があった彼は、
「大丈夫だ。ヴァンパイアは、自ら家に招かなければ、その家には
どんなことがあっても入れないから」と安心しているのですが、
学校から家に帰ると、隣人の男が家にいるのです。なんと、母親が
お近づきのしるしに、と、家に招いてしまっていたんですね。
 それから、ヴァンパイアは同道と彼を付けねらうようになります。
 主人公の高校生は、映画で見たとおりに、十字架で隣人を怖がらせ
ようとしますが、彼はこういうのです。
「普段(キリストのことなど)信じていない者が、そんなもものを
使っても効力がないのだ」
  十字架も聖水も、真にキリストを信じていなければ、効力がないの
ですね。なるほど・・・。

 あなたなら、ヴァンパイアとどう戦いますか?

余談ですが、ヴァンパイア役のクリス・サランドンは、スーザン・サ
ランドンの元夫です。あまり知られていないですが。
ホラー21:44comments(0)trackbacks(1)
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ブルース・オールマイティ
出演  ジム・キャリー、ジェニファー・アニストン

日本の宗教は、ご利益主義が多いです。
その象徴が「お賽銭箱」や「お布施」ですよね。
これらの物に多くお金を入れれば入れるほど、「病」や「離別」
「家庭不和」などと言った試練から逃れられる、という考えがあります。
そして人々は「ああ、神様」「仏様」・・・「自分の夢が叶いますように」と願い、もし聞き入れられないのであれば、「神さまなんて居ないんだよ」といいます。実際、日本で「無神論者」が多いのが納得できます。

この映画の主演ジム・キャリーは、そんな典型的人間を演じています。「俺はこんなに頑張っているんだ!」「だから、(報道番組の)アンカーになりたい!」ジム・キャリー演じる主人公は、大きな希望を持っています。
ところが、アンカーの座はライバルに奪われ、彼は物事に当り散らした
せいで、散々な目に遭うのです。
「神様なんか、くそ食らえだ!」

以前TV番組で、コメディアンの明石家さんまが、何か悪い事が起こった
時に「神様なんか!」と言ったとき、司会者のタモリが
「普段、神様のことも思い出さず、感謝もしていないのに、嫌なことがあった時だけ神様のせいにしている。」と言いました。
 ジム扮するブルースは、まさにそんな感じでした。

 そんなある日、ブルースはあるビルで見知らぬ男に言われます。
「私は神だが、そんなにいつも文句を言うなら、私の代わりに神に
なるがいい」。
 それがこの映画のタイトルの通りです。
「ブルース・オールマイティ」〜全能者 ブルース〜。
 要するに「地上を治める全ての権限、権能」をブルースが持ったわけです。

 最初は半信半疑だったブルースも、このことが本当であると知り、
自分の力に驚きながらも、気が大きくなっていき、したい放題になっていきます。
全て、自分の思うままです。憎い奴に復讐し、ライバルを陥れ、恋の演出をするのです。

 私は小さな子供の頃、よく「神様、悪いことに使わないから、魔法が使える
ようにして下さい」と願ったものでした。「絶対に、悪いことには使いません!」と。でも、大人になるにつれ、自分の弱点を知ってからは、こう
思うようになりました。「神様、私にそんな力がなくて良かった」と。
自分にとって都合の良いことに使うに決まっているからです!(笑)
 そんな私はまだ良い方なのでしょうか、映画のブルースは“全てを手に
入れた“かの如く、身勝手な自信家になって行きます。

 私が、この映画をオススメしたいのが、これらの後のストーリーです。
前半は、コメディタッチで、非常に面白く出来上がっています。そして
後半は、多くの人々が持つ疑問に、答えてくれているのです。
 その疑問とはこうです。
「神様がいるのなら、何故こんなに悲しい出来事が起こるのだろう」。

 もし、お金を賽銭箱に入れただけで、全ての苦悩から解き放たれる
のであれば、どうなるのでしょうか。もし、神様に祈った事が全て聞き
入れられたなら、この世はどうなるのでしょうか?あなた自身は成長
するのでしょうか・・・。

 この映画は、そんな疑問に答えてくれるハートフルなコメディです。
 終始わがままで身勝手なブルースを変えたのは、ジェニファー扮する
恋人の、献身的なある行為でした。これは、心に来ましたね。

 この映画は、私の大好きな映画の一つです。

コメディ18:57comments(0)trackbacks(0)
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愛を乞うひと
出演   原田美枝子 中井貴一 熊谷真実 野波麻帆



私はあまり邦画は見ません。内輪受けのような話の作品が多い
のと、台詞が非常に聞きづらいこと、またダラダラと意味もなく
進む作品が多いからです。また「ところでテーマは何?」と言いたく
なるものも多いです。

でも、この「愛を乞うひと」は別でした。
この作品は、日本アカデミー賞を総なめし、私の好きな女優の
原田美枝子が、当時久しぶりに映画復帰するということで、
大変楽しみでした。

原田美枝子の演技は、迫力がありました。その迫力のせいで、原田
の子供を演じた野波麻帆は、その迫力に圧倒されたと後のインタビューで
話していました。実際、原田美枝子扮する豊子の虐待シーンには
息を呑んでしまいます。


これは、下田治美の原作を映画化した作品ですが、ラストは本と映画
では若干違って来ます。私個人としては、映画版のラストの方が心に残り
ました。

 原田美枝子は、この映画では主人公の照恵、そして照恵の母である
豊子の二役を演じます。夫から三歩下がって・・・というような、
大人しく控えめな照恵とは違い、母の豊子は奔放で気性が荒く、男を
次々と変える母親。この二人を演じ分けます。

 照恵は、義父の死をきっかけに、幼い頃に死に別れた父のことに思いを
馳せます。自分に虐待を加え続けた母とは違って、自分を大切にして
くれた父の遺骨が手元にない為、照恵は父の遺骨探しに出ることにします。
知らなかった父の経緯を知っていく中で、虐待してきた、今は生き別れた
母との記憶も鮮明になってきます。
「何故、母・豊子は弟(父親が違う)に虐待は加えなかったのに、
自分には死ぬほどの虐待を繰り返したのだろうか。」
「自分は娘が産まれて、こんなにも愛しいのに、
母は私の事が愛しくなかったのだろうか」。
 照恵は、遺骨探しをするうちに、次第に母の虐待の理由を見つけていくのです。

 照恵と娘のこと、また母と父の関係、母と自分の関係が次第に明らかに
なっていくのですが、私はラストの照恵の言葉に、ボロボロと泣いてしまい
ました。自分と何か、重なる事があったからなのかもしれません。

 この映画のポイントの一つに、「何故豊子は、照恵にだけ虐待をしたのか」
ということがあると思います。
 照恵が幼少の頃、父親は、娘を虐待する妻から守ろうと、照恵を連れて家を
出て行ってしまいます。しかし、照恵は父と死に分かれ、児童養護施設に入れ
られるのですが、なんと豊子が引き取りに来るんですね。
 豊子は、父親が違う弟には虐待を加えないのですが、照恵にだけは異常な
ほどの虐待を加えます。
 そこで視聴者には、一つの疑問が起こるはずです。
「何故?」
「虐待するくせに、どうして引き取るのか」。

 虐待とは、憎しみだけがもたらす行為である、というイメージがあります。
 愛していれば、相手を傷つけることなど有りえないと。
 でも、この映画を見て、虐待の深層に、「愛しているからこそ起こる」と
いうことを見たような気がします。
 実際の生活の中でも見受けられますよね。
 「恋人を異常なほど束縛する」
 「ストーカーする」
 「疑心で恋人を殴り、殴った後に後悔したり優しい話し方になったりする」
そして、束縛する人や恋人を殴る人はいうのです。
「愛しているからだ」と。
・・・こういう事は、もしかしたら似たような気持ちなのかも知れません。

 映画の中盤で、豊子と父親の出会いのいきさつを描く場面が出てきます。
 豊子は、育ちも悪く(多分、自分自身が親に愛されなかった)、口も悪い。
また、派手で生意気で男好きで奔放な、当時では浮いた存在です。自分に
よってくる男は、ダメ男か身体目当て、と、豊子には思っていた節がある
ようです。
まあ、類は友を呼ぶ、ですから、仕方がないことなのかもしれません。
ところが、ある日、自分の身体目当てでもなく、誠実で勤勉で真面目な
」好青年である在日中国人の中井貴一扮する青年と逢い、彼女は「本当の
愛とは何か」を初めて感じるのでしょう。彼女は、彼無しでは生きて
いけないほど、彼を愛します。
しかし、愛された事がないであろう彼女は、愛し方も知りませんでした。
子供を妊娠したとき、彼女が最初に思った事は「嫌われる!」でした。
だから子供をおろす、と。また、次に思っていた事は「子供に彼を取られる」
ということでした。勿論、彼はそんな人ではありません。誠実さに変わりは
なかったようです。

「自分の愛する男を、この子供のせいで失うかもしれない」「夫を盗られる」
「妊娠した自分を嫌うかも知れない」
「夫の愛を失うかもしれない」「だから、この子が憎い」
「照恵という子供を愛するときに、夫を愛せなくなるかもしれない怖さ」
「愛する男との間の子だからこそ、大事な存在」「だからこそ憎い」
そういう様々で複雑な意識が豊子にはあったのかもしれません。
また、父親違いの息子(照恵にとっては弟)のことは、豊子は
一切虐待しません。それは、中井貴一ほど愛した男、との間の
子供ではないので、彼を盗られるとかそういう憎さはないのでしょう。
豊子がそんなに憎い照恵を引き取ったのも、今度は「愛する
男を奪った存在」として憎かったのでしょうか。
それとも「唯一愛した人との形見である娘」を、手元に置いて
おきたかったのかもしれません。
しかし、本当のところは私には分かりません。

今の医学で言えば、豊子はなんらかの人格障害を持っていると
思われます。反社会性、境界例、など・・・。
それらの障害の要因の一つとして、生い立ちにあるといわれて
います。母親から自分の都合で「愛されたり」「突き放されたり」
した子供、または幼少期にストレスになるような虐待や出来事が
あったときに、そうなると言われていますが、豊子自身が両親に
愛されなかったのかも知れません。だから、愛し方も分からずに、
虐待したと言うことも考えられます。

 豊子が照恵を思いっきり殴っていたかと思えば、
「お前は髪をとくのが上手だねえ」と褒めるシーンがありました。
これが、ラストのシーンで照恵がいう台詞に大きな意味を持たせます。
 泣けましたね、この映画。泣けました。
邦画19:59comments(0)trackbacks(0)
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ギャラクシークエスト
出演  ティム・アレン、シガーニー・ウィーバー
    アラン・リックマン

この映画、昔あった「サボテンブラザーズ」と似た部類の映画
なんですが、コメディでとても面白いです。
もう馬鹿げていて笑える、というか。

しがない宇宙物のTV役者ティムたちは、あるサイン会のイベントに
仕事で行きます。そこで、宇宙服を着た何人かがティム・アレンの
所に来るのですが、自分たちの宇宙番組に出て欲しい、というのです。

仕事の契約がなかった彼は、喜んで彼らの誘いに乗り、彼らに
連れられるまま、よく出来た宇宙空間の撮影所らしきところへ
行くのです。そこには、SFのセットによく登場する「宇宙転送
ポッド」があり、彼もそれに入って転送されます。
そして、宇宙船に乗るのですが、「これはすごく良く出来た撮影所
だ!」と彼が驚いたのもつかの間、悪い宇宙人が現れ、そのやり取り
で、自分はSFの撮影所にいるのではなく、本当の宇宙に連れて
こられていて、これは映画の撮影ではなく、本物の宇宙人退治を
お願いされているのだ、と知るんです。

ここまでも、面白い動作の宇宙人が登場してほほえましいのですが、
ティムが仲間を連れて宇宙に行く後からも、良い宇宙人たちとの交流が
面白くほほえましいんです。そしてバカバカしすぎて!(笑)

特に、アラン・リックマンのトカゲ星人?と、それに憧れる宇宙人の
関係が面白いし、泣けます。
トカゲ星人の恒例の台詞、是非お楽しみ下さい。
ダイハードでは悪党テロリスト役で、見る人々を怖がらせたアランも、
この映画では大変身。立派な喜劇役者です。彼が1番おいしい役だと
思います。私がこの映画に出演するなら、彼の役がいいですもん(笑)

コメディ映画のオススメの一つです。
コメディ19:01comments(0)trackbacks(1)
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箪笥 〜たんす〜 韓国映画
評価:
キム・ジウン
¥ 903
(2006-06-23)



2004年 韓国
監督 キム・ジウン
出演 姉:イム・スジョン
   妹:ムン・グニョン

最初、これは日本映画によくあるホラーだと思っていました。
そういう作品には実は興味が無いのですが、主演のイム・スジョンを
同じく韓国映画「ピアノを弾く大統領」で見て、若いのに大物女優だ
なあと強く感心したので、この映画を見たくなったわけです。

私は、映画の魅力は作品のストーリー性だけでは十分に発揮できない
と思っています。やっぱり何を言っても、役者の演技力も非常に重要
なポイントだと思うんですね。
見るものを、その迫真の演技で映画に惹きつける。これがまさに、この
映画の女優たちにはあったのです。
この映画には、4人の女優が出演します。
姉、妹、継母、親戚の女。
それぞれが、ものすごい演技力で見るものをひきつけます。

病気の治療から帰省したと思われるスミと、その妹スヨン。
とても仲の良い姉妹です。姉のスミは、妹のスヨンを溺愛して
いる様子で、いつも一緒にいて、スヨンも姉を大いに慕い、
姉にひっついています。気の強い妹思いの姉と、引っ込み思案で
甘えん坊な妹。

そんな二人が帰ったのは、実父と継母の待つ田舎の実家。
大きな家なのですが、少し薄暗い、陰気な家です。
継母はまだ若く美しい女性。病気の母の死ぬ前から、どうやら父と
関係があったようで。継母は、姉妹二人に気を遣って食事を
準備したり色々話しかけるのですが、その反面、視聴者には「この
継母、何かしでかすかたくらんでいるんでは?心の奥底は怖いもの
を抱えているのでは?」と思わせる演出です。

それが当たってか、スミたちが帰省したその夜から、家族間に
気まずい空気が流れ、またスヨンが夜中、寝ているときに誰かが
ドアを開けて入ってくる気配があります。
怖くなったスヨンは、姉のスミの部屋で一緒に寝るのですが、
スミもその後、ある物を見てしまいます。

二人が帰った日から、その屋敷では不思議なことが起こり始めると
同時に、継母との関係は次第に狂気に満ちたものとなっていきます。

”継母との狂気な関係”
”何かが潜んでいるような部屋の箪笥”
”親戚の女が見た 不気味な霊”

こういったキーワードに騙され、視聴者は最後に「ええええ?」
「そうだったのか!」と息を呑むことになります。
確かに考えてみれば、その結末に結びつくヒントが色々と
あったんですよね。

意外で、そして切な過ぎる結末・・・。

ホラー映画なのにホラー映画でなはく、哀しいドラマでした。
見終わった後に、何か残っちゃいます。
でも、非常によく出来た作品でした。お勧めします。



韓国映画13:30comments(1)trackbacks(0)
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O (オー)
人への「嫉妬心」「羨み」は、ある一定のところまで来ると、
自分を見失うほどの闘争心をもたらす。
この映画は、人間の本質に迫った、そんな映画でした。

主人公を演じるジョシュ・ハートネットは名演。
同じバスケチームの花形選手のオーディンに、嫉妬と憎しみを持っていました。
それは、彼は誰にでも認められ、彼は美しい恋人デジーや、人々の
賞賛と信頼を得た将来が約束された人物だったからです。
そのオーディンの恋人デジーは、唯一ジョシュを毛嫌いしています。
彼女は、彼のそういう嫉妬深い醜さを見抜いていたからです。
ジョシュは、そんなデジーも大嫌い。
それは、自分の醜さとずるさを見抜いている女だったから。
人間は、自分の弱いところを見抜いている人間を恐れるものです。
弱さを正当化したいのに、見抜かれることを通して正当化できなく
なるから。
彼もきっとそうだったのかもしれません。

ジョシュは、オーディンとデジーを陥れる作戦を実行させていきます。
それが、とんでもない結末を迎えるとは知らずに。



ジョシュの持つ感情は、冒頭のシーンでは、誰もが感じたことのある
感情だと思います。きっと、どこにでも転がっている感情です。
それは、誰もに許された感情だから、人に備わっているもの。
もし、嫉妬心などの感情がなければ、もしかしたら人には向上心や進歩が
なくなるかもしれないですよね。だから、許される範囲で感じてもいい感情だ
と私は思っています。
ただ、多くの人間は、行き過ぎた嫉妬心を抑えようとするのですが、ジョシュ
が扮する青年は、「そんなことをしても、いずれはバレるのに」という
気持ちさえも打ち消してしまうほど、嫉妬と憎しみ、羨望、羨み、ねたみ
に狂ってしまうのです。
そして、嫉妬心はエスカレートすると「止めたほうがいいよ」という
理性を押さえ込んでしまい、徹底して自分が勝利を得ることができるよう
働きかけます。たとえどんなに酷いことになっても。

もし、人間が普通に感じる「嫉妬心」を抑えることを知らないように
なれば、きっと人間は誰でも彼のようになることが出来るでしょう。

ちと考えさせられる映画でした。
サスペンス17:07comments(0)trackbacks(0)