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評価:
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「プリティーウーマン」とこの「ゴースト」が似た時期
に公開され、2作品とも最近ではみない半年以上ものロングラン
で上映されていたほど、この映画の人気は高かったです。
かくいう自分も、テスト勉強をほっぽり出して、授業終了後
友人とともに映画館へ直行しましたが、同じくテスト前、
受験前だというのに同級生たちがわんさか観に来ていて、
立ち見だったのを覚えています。
「ステラ」も上映されていたのですが、本当は「ステラ」を
見に行こうと思ってたんですけどこっちにして正解でした。
すべての演出がよく、すべての演出が物語のあちこちで生かされ、
また美しかったです。
愛する恋人同士が、やっと同棲に踏み切りました。
彼女モリー(デミ・ムーア)は喜んでいますが、彼サムはどこか不安げ。
聞いてみると、「今すごく幸せすぎて、次には何かを失うん
じゃないかと思って怖い」と。
彼女にすれば、ただの言い訳のようにしか聞こえず、彼にも
喜んで欲しかったんですよね。ただ素直に喜んで欲しかった。
でも、彼(パトリック・スウェイジ)は、死の予感がしてた
のかな。。。
そんな彼女は、彼が「愛してる」と言ってくれないことにも
不満が出てきます。彼女が「愛してるよ」と言っても、いつも
「同じく」としかいわない彼。
そんな矢先、彼が強盗に遭い、もみ合ううちに殺されてしまう
のです。
そして、有体離脱して、自分の死体を眺めている彼。
彼は心残りがあったし、立場が理解できなかったため、天からの
迎えの”光”に乗らず、地上にとどまるのです。
そして、霊の状態になって彼女を見守るサム・・・。
ところが、この強盗による死には、事件が隠されていたことを
知り、さらに危機が迫る彼女を守るために、彼は真相を暴こう
とし始めるんですね。
自分の存在を伝えたいために、霊媒師(実は詐欺師)のオダ・メイ
のところへ行くんですが、オダ・メイを通じてサムがモリーに
自分の存在を伝える数々の演出が泣かせます〜!
特に、喫茶店でモリーがオダ・メイに「サムは”愛してる”なんか
いわない!”というシーンや、コインのシーン、ラストの
「ずっと愛してた」のシーンでは、泣かない人はいないんじゃない
かってくらいで、実際映画館でもあちこちでズルズルと鼻をすする
音が響きまくってました(笑)。
あの、バックに流れるアンチェインド・メロディも大ヒット。
あるシーンのお陰で、「ああ、あんな風な引きずられ方をしない
ように、立派に生きなきゃ」と思ってしまいましたね〜(笑)
余談ですが、この映画が撮影された当時、ブルース・ウィリスと
電撃結婚をして間がなかったデミ・ムーア。
パトリック・スウェイジと競演するにあたり、ブルースが
「デミが、セクシーなパトリックとどうにかなってしまうかも」と
心配し、撮影所にいつもついてきていたらしいですよ。
パトリック・スウェイジの「ダーティダンシング」は、かなり
セクシーで格好いいダンサーの役でよかったですもんね。
(彼はもともとバレーダンサーで、それで食べていってた人です)