トム・クルーズ映画はハズレがない。またそんな感じで、良い仕上がりの
映画でした。娯楽映画が多いというブライアン・シンガー監督作品でしたが、
他の「ゴールデンボーイ」や「ユージュアルサスペクツ」のようにシリアス
で完成度の高い映画になっています。
実話を基にした映画で、ヒトラーの失脚を願っていたドイツ将校が
あんなにも沢山いたんだと思うと、なんだか余韻の残る映画でしたね。
歴史の事実では、ヒトラーは自決に追い込まれて死んだっていう
のがあったので、ヒトラー暗殺計画である「ワルキューレ作戦」が
どんな結末で終わるのかは分かってしまっているのですが、でも
最後まで飽きずにハラハラしながら見ることが出来ました。2時間ちょっと
の映画でしたが、あっという間でした。
作戦っていうのは、なかなか思い通りにはいかないものだなと
思います。数々の失敗があって、爆破も結局あんな結果になるなんて
皮肉・・・。神様は何を思って、ああいう悲劇を起こるがままにしたのだ
ろうかと思いました。
この映画を観ながら知らぬ間に、自分ならヒトラー側につくか反逆側
につくか、どちらを選ぶかを選択を迫られているような気がしました。
で、自分の答えは「反逆側」でした。
ヒトラーが総帥になって10年で、数百万の人々が死んだりしていた
とうう悲劇を止めるためにクーデターを起こした将校たちに、自分も
つくかもしれないなと。
まあ、実際の場面になったら恐怖でそんなこと言ってられないかも
しれませんが。
この映画の登場人物であったヘフテン中尉の行動にはジーンと
来ましたね。
なんて勇敢で忠実な・・・男の中の男って感じです。
実際のヘフテン中尉、めっちゃ男前です。
彼は隠れた英雄であると思います。
ドイツ人の全てがヒトラーのようではなかった、というのを
実感できた感動作でもありました。
今、上映中ですからお時間のある方は是非どうぞ。
(あ、ナチスドイツでヒトラーの側近であったヒムラーは影武者
ではないですので、よろしくどうぞ。あと、ヒトラーの側近のゲッベルス
も登場しますが、この映画は側近を描いている映画ではないので、
あまり気にしないでいいです。)
テレンス・スタンプの登場にはビックリですよ。
ベック将軍の役です。