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評価:
マイク・フィッギス,マイク・フィッギス,リチャード・ジェフリーズ
¥ 1,606
(2004-05-21)
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この映画・・・実は一度観ているのに見たことをすっかり忘れて
また見てしまったという映画です。それだけ印象に残らなかった
映画なのでしょう。
借りてきたDVD、しょっぱなのシーンから「あれ?これ見たような・・」
と思ったのですが、気のせいかなと思い、そのまま見続けていま
した。見続けていればきっと、「あああ!」ともっと強く思い出すに
違いないシーンが登場するだろうと。
しかし、ちっともそのような印象に残ったシーンは現れず、見たよう
な見たことないような感じで最後まで見てしまいました。
まあ、悪くもないけど決して面白くない、フツーの映画です。
これってきっと、監督の演出問題なのかなと思いますね。
ある家族が、抵当に入った田舎の屋敷を安くで手に入れるところ
から始まります。都会から田舎への引越し。田舎の住民たちは、
あまり歓迎ムードではありません。
怪しい女を怪演するのは、ジュリエット・ルイス。彼女、すごい
女優さんなんだろうけど、どうも気味が悪くて好きになれません。
清楚な役など似合いそうにも無い感じの女優さんが、そのまま
を熱演しています。その恋人?であり家の元の持ち主をスティーブン
ドーフがこれまた怪演。彼もろくでなしの役がぴったり。
彼の場合は、清楚な役は似合いそうですけどね。
家を手に入れる家族は、
夫役がデニス・クエイド。頼りないような感じの夫です。
そんな夫を頼りなく思っている妻をシャロン・ストーン。今までに
ないフツーの役ですね。
で、家を買ったデニスのところに、元の持ち主のデイル(スティーブン
ドーフ)が現れるようになり、家の修繕まで申し出てくるんですよね。
コレって困った展開です。
勝手に家の中に入ったり、未練がましく言うなんて新しい持ち主に
とっては堪らない話です。これを見ると、抵当に入って売り出された
家っていうのは、前の持ち主の思いやら執着がこびりついているよう
な気がして嫌だなと思いました。
で、何かと胡散臭い出入りをするデイルに、蛇事件をきっかけに、
夫はデイルを追い出すわけです。
そこからの展開は、ごくフツー。予想通りで、何のひねりもない
昔ながらのオーソドックスな展開です。
このせいできっと印象に残らなかったのかなあ。
でも、ラストシーンはちょっと「なるほどなあ」と思う感じで終わりました。
ネタバレですので、白文字で書きますね。
「最後は事件も解決し、妻が平凡な毎日に戻ることに対して、本当に
忠実な妻で居られるのかという疑念を抱かせる感じで終わり、
夫を映す場面でも、事件は解決したものの、事件の途中で明らかに
なった妻の背徳未遂への不満が残った 展開になるのだろうかと
思わせる終わり方でしたよね。
あの映画は、デイルの父もデイル自身も、そして夫も妻の不貞に
悩まされる役です。そこも何かこの映画の訴えどころなのかと
思ってしまう話でもありました。
男は家を持つことにこだわり、女はそうではなく外へ愛情や自由を
求めているのが、この映画の女性陣ですよね。
そんな感じで、もしその辺りがテーマの一つであるならば、もうちょっと
強く印象付けて欲しかったし、そうでないならば意味の無い盛り込み
だったようにも思います。
DVDをわざわざ借りるほどではない作品ですね。
深夜あたりに放送していれば、録画して暇なときに見るくらいですか。