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評価:
¥ 6,990
(2008-08-20)
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アメリカのTV映画界って、映画俳優は映画、TV俳優はTVと、昔は
結構はっきり分かれていました。
日本の場合は、俳優はTVにも映画にも出ているし、どちらかというと
TVで人気が出たら映画へっていうパターンですけど、アメリカは違う
んですよね。おおよその場合。
チャーリーズ・エンジェルというドラマは人気がありましたけど、そこ
から映画で人気を保持し続けた女優はいませんし、ナイトライダーや
超人ハルクも然り。スタートレックもそうです。
逆に映画界からTV界へというのも、あまり聞きませんでした。
ところが今、24〜トゥエンティーフォ〜でキーファー・サザーランドが
華々しく復活し(彼は、映画俳優としてデビューしたけど、24までは
落ち目で作品にも恵まれていなかった)、また映画でも観るようになって
きました。
それを機に、映画俳優であった
ロブ・ロウ、サニー・フィールドは「ブラザー&シスターズ」に出演。
ジェニファー・ラブ・ヒューイットは「ゴースト」へ、
パトリック・デンプシーは「グレイズアナトミー」に、
ローズ・バーン、グレン・クローズは「ダメージ」に、
キーラ・セジウィックは「クローザー」に出演しています。
(相変わらず、TVで人気が出た役者が映画でも同じように成功してい
る例は少ないですが・・・。やっぱり、TV俳優はB級だな、と映画俳優
を見ては思ったりしますね。TVの中では美人だったり格好良く見え
たりしていても、映画で他の映画俳優と並ぶと、なんか垢抜けて
いなかったり。
フェリシティーの青春でしたっけ?その主役の女優もそうだし、
BONESのエミリー・デシャネルも映画になるとイマイチぱっとしない
気がします。)
だから最近の海外ドラマでは、”アメリカのTV界では有名だけど
日本では名前が知られていない俳優”が登場するだけではなく、
映画で見慣れた顔が多く登場するようになり、そういう意味では
「あ、あの俳優、出てる」なんていう、映画レベルの人が出ている
期待感をその作品に持つし、逆に言えば、最近の映画界が盛り上
がってないので「映画と同じ役者が出るんだし、このドラマも期待
できない」という落胆も少々あります。
というのも、海外ドラマを見る醍醐味の一つは「よく知らない俳優
の登場だけど、期待以上の作品の面白さに仕上がっているじゃな
い?」というところもあると思うのです。
それが、知った映画俳優が登場し始めると、期待が出る分、
落胆も大きいというか。
まあぐだぐだ書いてしまいましたが、この「クリミナル・マインド」、
実は「映画俳優レベル」が登場しない作品です。
初期のCSIみたいなものですね。
そして推理サスペンス物です。
推理サスペンス物といえば、
@クローザー
@FBI!失踪者を追え
@コールドケース
@Dr.House
@24
が最近ではおなじみですが、
@クローザーは、尋問のプロの見事な尋問術
@FBI!失踪者を追え、は、失踪者を探す見事?な捜索術
@コールドケースは、未解決事件を見事に?解決する捜査術
@CSIでは、科学捜査の見事な犯人割り出し術
なんかを持ち味にしているわけですが、このクリミナル・マインド
は「犯罪心理学」がテーマになっており、犯人の異常心理を
突き止めてく捜査班の話です。
BONESやCSIの”物的証拠”による犯人割り出し術も楽しい
ですが、この”人間の深層心理”の分析による犯人割り出しも
なかなか面白いです。
ただ、この作品は他のドラマと違って、ちょっと淡々としていて
あっさりしていますね。捜査班の人たちの人間模様や感情の面は
他のドラマに比べて、あまり描かれていないような気がします。
そういう意味では、あまり印象に残らないという感じですが。
お暇な方は、ご覧になってみてください。
DVDを買うほどではないと思うのですが、そこそこの暇つぶしには
なると思います。