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評価:
¥ 2,840
(2010-09-02)
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今年のアカデミー賞最優秀作品賞は、ご存知のとおり、このハートロッカーか
アバターかっていう話題で持ちきりでしたが、キャサリン監督のハートロッカー
が受賞。
双方を鑑賞した私も、ハートロッカーに一票かな。
アバターも良かったし捨てがたいですが、深さやテーマ性で言えば、娯楽映画
色が強いアバターより、現実の世界を描いたハートロッカーの方がアカデミー
には相応しいのではないかと思うわけです。
ただ、これまでのアカデミー作品に比べると、印象は薄いかなあと思うのですが、
バグダットに赴任する軍の爆弾処理兵士を描いたところは斬新な気がします。
ガイ・ピアースが冒頭から登場して、「え、この映画って有名な役者が出ている
んだ」とびっくりしました。レイフ・ファインズやデビッド・モースも登場しています
が、全然話題になってなかったので。でもかえって、話題にならず&ちょい役
というのが良かったなと思います。
主演の俳優さん、この人、主役級ではないのですが、どこかで見たことある
なあと思ってたら、実在の殺人鬼を描いた「ジェフリー・ダーマー」という作品
や「S・W・A・T」にそれぞれ悪い役で出てたんですよね。あくの強い役が
多い中で、今回もヒーローとはいえあくの強い役柄で登場。
変わり者の役どころですが、実際に戦場や仕事では変わり者であろうとなか
ろうと、プライベートはどうでもいい、仕事さえちゃんとこなせたらということを
感じましたね。うちの女上司に見せてやりたい映画です(笑)
しかし、爆弾処理みたいな危険な任務に就く人・・・本当にすごいなと思います。
危険な仕事であることは容易に想像できても、映画で見せ付けられて衝撃を
受けました。怖い、だけでは済まされないけど、怖い以上の経験をしたことが
ない自分、本当の怖さを経験したことがない自分には、これ以上の表現が
見つからないです。
そう考えると、トラウマになるほどの恐怖体験をしたことがない自分は、もっと
感謝しなければいけないんだなと思いますね。