2018.02.09 Friday
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つぐない、というタイトルを見て、「あ
なってないんじゃないか」と思う方も多いと思います。
この映画。
最後にブライオニーが「姉セシーリアと恋人ロビーが
幸せになった姿」など小説に描いたところで、ロビー
が死んでしまった今、彼らは浮かばれない、そう思うから
ですね。
これは、自らの嘘がきっかけで、運命が狂ってしまった
姉とロビーに対して、ブライオニーの思いが描かれた
映画でもあると思います。
原題の「AT
「償い」と出るのですが、欧米ではもっと深い意味を
持っています。
「贖罪」という意味で使われる「AT
は、元々キリストが人類の罪を買い取ったことで、
人類が天国に帰ることが出来るようになったという
ことを指しています。
「贖罪」という漢字に含まれている「贖い」という
単語は、「売る」と「買う」という漢字がミックス
されていますが、人類が、自分の犯してきた罪を
キリストに売る、キリストが代わりにそれを買う
という契約のことです。
そのことによって神と人類がキリストを通して
「AT
なる」ということを表している言葉が「AT
なんですね。
それを考えると、ブライオニーは、一目置いて
いた美しい姉と、淡い恋心を抱いていたロビーに
許されることで、彼らと同じ仲間になり幸せを
共有し、AT
たかったのではないか、と思うわけです。
幸せだったあの頃に、皆と戻りたいという願い。
所詮はちっぽけな人間で、まだ子供だった
ブライオニーは結局、彼らが生きているうちに
それを行えず、生涯の終わりにあの小説を
書き上げることで夢をみたのでしょうか。